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VOCALOIDとポリゴンモデルの価値。 [3DCG模型関係]

VOCALOIDの登場により、昨今ニコニコ動画上ではVOCALOID関連の映像コンテンツの増殖の勢いが止まりません。
これはもうITコンテンツ界におけるビッグバンとして歴史に記録すべき現象だと思います。

そんな中で急に3DCGにも注目が集まり始めました。

もともと3DCGで漫画やアニメのキャラクターを作るというムーブメントは10年以上前に存在しましたが、現在では家庭用ゲーム機におけるげーうキャラクター作成や、一部のTVアニメ用のキャラクターアニメーション作成のために作られる程度の需要しかなくWeb上ではしばらく3DCGの話題は下火になっていました。

それがこの1年でVOCALOID「初音ミク」の登場により、
初音ミクの3DCGポリゴンモデルの作例が発表されるやフリーの3DCGクリエイターの格好の題材として次々とポリゴンモデルが登場するだけでなく、現在では初音ミクのアニメーションを作成するための専用プログラムまで開発されて、
それもまたニコニコ動画上で発表され、
さらにニコニコ動画上でそのプログラムを利用した初音ミクのアニメーション作品が発表されていくというまさにドミノ倒しのような勢いで創作の輪が広がっていってます。

その昔「新世紀エヴァンゲリオン」というTVアニメが流行ったときや、近年だと「涼宮ハルヒの憂鬱」というTVアニメの放映または放映終了後にそれらの作品のキャラクターを模した3DCGポリゴンモデルデータがWeb上やコミックマーケットの同人ソフトとして多数発表されたりしました。
が、特定のキャラクター向けに専用アニメーション作成ソフトまで開発してフリーで頒布するという状況は、過去10年間に例を見ない展開です。

思うに、人気を博したTVキャラクターとはオタクにとってはイコン(聖像)に等しい存在であり、
その姿を自分の自由にしたい=所有したいという欲望に駆られるのはオタク市場としては全く自然な図式です。
しかしVOCALOIDである初音ミクにはその活躍を記したアニメーション作品が全く存在しません。
であるにもかかわらずTVアニメのキャラ以上に創作熱が沸騰するのは全く上の図式にあてはまりません。

この新しい図式を解くカギは3つあります。
1つは「歌」であり、もう1つは「姿」、そして最後に「舞台」です。
1つ目の「歌」とは、初音ミクがそもそも人間の代わりに歌を歌うキャラクター(を演じるソフトウェア)として創造されたものであり、作成者の目論見どおり初音ミクを利用して歌声を伴う楽曲を作曲し演奏し作品を作る人たちが出てきたという事です。
2つ目の「姿」とは、初音ミクのキャラクター性についてです。
VOCALOIDは厳密にいえばシンセサイザーの1種であり人間の歌声にきわめて近い音源を提供するサウンドフォントです。
しかし、これに「初音ミク」という仮の姿を与えることで、単なる楽器であったはずのソフトがなぜが人格を持ってコンピュータの中で歌を歌うキャラクターとして、音楽を聴く人間に想像の翼を与えることが可能になったのです。

そうなると、最後のカギである「舞台」の存在が重要になります。
3つ目の「舞台」には、まさにニコニコ動画がそこにあてはまっています。
誰もが自由に創作した初音ミクの歌声を、そして作成された初音ミクの3DCGポリゴンモデルのイメージを利用して、
映像作品としてアップロードし、しかもそれに対するレスポンスを即座にもらえるシステムがあるのです。

よって初音ミクは、これから創作される膨大な曲と膨大な3DCGによる映像で、
時に見ている人間が創造側に移って次々にコンテンツを作成されていくという好循環の中心にいると言えるのです。
これは、放映された後は過去帳に入ってしまうTVアニメーションのキャラクターとは決定的に違う所です。
この好循環を手に入れてために初音ミクとVOCALOIDのキャラクターはいつまでも終わらない祭りを続けることができるのです。


さて、こうした好循環の発生によって、
それまでTVキャラクターの私有のための一手段でしかなかった3DCGポリゴンモデルは、映像コンテンツの中の主役級の役目を担うことになりました。

しかし、現状のところニコニコ動画で見る初音ミクの3DCGポリゴンモデルは、
一部を除いてネット上でフリー提供されているものがほとんどです。
(あるいは同人ソフトとして供給され、そのプレイ画面を映像としてキャプチャしている例もあります。)


ここで考えたいのは、初音ミクの3DCGポリゴンモデルを作成した作者は何を持って報われるかについてです。

もっとも作例が初音ミクである以上、そのデザインは初音ミクの作り元である会社が行ったものであるため、それを2次利用して3DCGポリゴンモデルだけで頒布報酬をもらうのは虫が良すぎる気がしますが。(汗)
(デスクトップマスコットや「はちゅねベンチ」の場合はソフト込みなのでOKだと思います。)

というか、この場合はフリーの3DCGポリゴンモデルが存在したことも初音ミク3DCG映像作品が増殖することに非常に大きな影響を与えていることは否めないと思います。

それを考えると、ポリゴンモデルの価値を定めてそれを売買の対象にするという発想は3DCGポリゴンモデルの利用を促進するという方向性を削いでしまう危険性をはらんでいると思えるようになりました。

むしろ3DCGポリゴンモデルを立体出力する段階で、そのモデルデータが作者によるオリジナリティが保障されている物に対してのみ、立体出力費用から作者にポリゴンモデル作成料が還元される仕組みを作る方が、立体出力サービス利用者にも納得してもらえると思います。

最終的に、
3DCGポリゴンモデルはそれ自体のデータの完成度とともに、
その利用者が様々な付加価値を付けることで自体の価値を高めていく「ユーザー完成型」のメディアとして利用できるようになることが望ましいのかも知れません。

その機能を実装することが、今後開発する3DCGビュワーの落とし所になると腹をくくっておいた方が良いか。(汗)
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